ポニーテールと夏

高校時代の友人に、「あなたのポニーテールを見ると、夏が来るんだなあって感じがする」って言ってもらったことがある。




最近本当に暑い。まだ6月なのに…と思ってカレンダーを見たら、あと数日で7月だった。
今年の4月は新しい環境に突っ込まれたからか、とても長く感じた。その反動からかもしれないけれど、5月、6月と、ものすごい速さで過ぎていく。
もう7月か、と思いながら、今日はポニーテールにした。


夏以外の季節では、私は基本髪をおろしているか、ハーフアップにしている。首元が髪の毛で覆われている方が安心する。でも、さすがに夏は暑すぎるから、気温が高くなってくるとポニーテールをし始める。春から夏の間の微妙な時期、その年で初めてポニーテールを結っている朝の時間が、結構好きだ。

ちょっとだけ、気持ちが引き締まる感じ。暑さやほかの何かと、戦う準備をする感じ。来る「自由」に向けて、気合を入れなおす感じ。結構じゃなくて、かなり好きだ。

だから冒頭の言葉を言われたその時も、私のことをよく見てるなあと思いつつ、とっても嬉しかった。
ポニーテールと同様で、その年で初めてサンダルに足を通すときも、ワクワクする。もう夏だなあって、思うことはそれぐらいなんだけど、ソワソワワクワクする。

私の好きなアーティストの方が、「夏にはほかの季節にはない、特別な匂いがある」とインタビューで言っていた。私は季節にはそれぞれ匂いがあると思うのだけれど、夏は匂いが濃いような気もする。

夏って汗はかくし日焼けはするし、めんどくさいことばっかりだけれど、いざ、暑くない夏を想像するとそれは違うってなる。私の父の口癖、「夏は暑くなきゃなあ」の意味が、18歳になってようやく分かる。暑くない夏は興ざめだ。



そんなこんなで、去年は部活に勉強にと大忙しだったけれど、今年はもっと活動範囲を広げていきたい。
大学生って色んな意味で自由だから、何をしても許される気がしてくる。「何をしても」は言い過ぎかもしれないけれど、人に迷惑をかけない範囲で羽目を外してみるつもり(今までかなり実直に生きてきたからか、羽目を外すやり方があんまり分からないんだけれど)

好きなところに行って、好きなものを見て、好きな人に会う。そのためのお金も真面目に稼ぐ。
そう意味での自由を謳歌したい。


大学一年生の夏が、やってくる。

この一文、一言だけで、胸が高鳴る。
やっぱり夏は特別なのかもしれない。