空は遠く、青く

 

私がブログを始めたきっかけはいくつかあるけれど、そのひとつに、ずっと前から読んでいるブロガーさんの存在がある。その人は女性で、関西に住んでいる社会人。韓国のアイドルグループが好きで、猫ちゃんと暮らしている。そして、パソコンのキーボードを叩くことが好き。偏頭痛持ち。

その人のブログには、日記のように、どうでもいいことが書かれている。しかもあんまり変わり映えしない。仕事でトラブルが起きたこと、それを何とか建て直したこと、そしたら終電を逃したこと。 

そして、「疲れたなあ、眠いなあ、お腹すいたなあ、夕飯なににしようかなあ」みたいなこと。

大層なことなんて書かれていなくて、でも私はそれがすごく好きで。
そうやって遠くの空の下で生きている人のことをチラチラと覗いているとき、その人のことがとても近しく感じられる。私はその人のことを、前記したぐらいのことしか知らないのに、ずっと前から仲のいい友人のような感覚になる。

日記やエッセイ、一人称小説は、文章の語り手本意で成り立っているところが魅力だ。



このブログも、完全に私本意でくだらないことしか書かないつもりだった。しかしながら、大学一年生は思ったよりも、くだらないことばかりを考えさせてはくれない。
社会人になれば、4年後のこともある程度予測がつくのかもしれない。けれど、今の私は4年後のことを想像することすら出来ない。
だから、「疲れたなあ、眠たいなあ、お腹すいたなあ、今日の夕飯なにかなあ」ってことをだけ考えているわけにもいかない。そこに、「課題やらなきゃなあ、来年はインターンかなあ、留学どうしようかなあ」ぐらいは追加しないといけない。
まあでも結局、「空が青いなあ、今日も暑いなあ、お腹すいたなあ」って考えに巡ってくる。

……まだまだ子供である。

 

ただ、登下校中の電車に揺られながら、取り留めもないことを考えて、想像して、時には難解なことに思考を巡らせている自分が、好きだったりする。

そして、遠くの青空の下で頑張っている女の人のことを考えて、ちょっと気分を前向きにする瞬間が、幸せだったりする。
小さな考えも大きな考えも、全部大切に扱いながら過ごしていきたい、と思う。



さてさてそんなこんなで、今日は英語のテストでエッセイを書いた。300単語、手書き。大学生になって勉強のモチベーションが上がった、はずだったのに、テストの内容を知って気が遠くなったのは3日前のはなし。やれるだけのことはやった、あとは運に任せるだけ!と臨んだら、張っていた山をことごとく外した。何とか書き終えた自分をほめてあげるべく、帰りにパンケーキをたらふく食べた。ああ何よりも、本当に手首が痛い。

英語のテストだけでは飽き足らない。これからやるべきタスクを見直して、頭を抱える今日この頃だ。これから2週間くらいは、やれ課題だ、レポートだと追い詰められるんだろう。数週間したら黄金の夏休みがやってくるのだけれど…たどり着ける気がしない。

 

まあでもきっと、何とかなるだろう。

やることがありすぎてあたふたしている時の自分も、好きだったりするのだから。